広報 二宮亜華果
18 Oct
18Oct

左から㈱徳岡の内山氏 曾根教授 キャロライ・モラ 弊社取締役中村越子

フランス・ボルドーの格付けシャトー「シャトーヴァランドロー」の番頭であり、輸出マネージャー、キャロライン・モラ氏が北海道大学ワイン教育研究センターを訪れました。到着してすぐ、彼女は「ハーバード大学に似ている」と印象を述べ、その場を和ませました。

キャロライン氏は、ボルドー地方サンテミリオンにある世界的に評価されるシャトー、シャトーヴァランドロー(PREMIER GRAND CRU CLASSE DE SAINT-EMILION)で、長年ワイン造りに携わりながら世界中のマーケットにその魅力を伝える責任を担っています。

今回の訪問は、北海道のワイン教育の現場を視察する目的で行われました。北海道とボルドーは非常に近い緯度に位置していますが、ワイン文化の発展や環境には違いがあり、彼女もその点に強い興味を持っていました。


(2013年研修時の画像、TATEOKATEKESHI料理長館岡氏、さらもじシェフ西田氏、コートドールソムリエ後藤氏の面々とキャロライン氏)

今回の訪問機会を設けたのは、当社・株式会社中村プロモーション代表の中村雅人です。中村は過去にシャトーヴァランドローでの研修を何度も経験しており、キャロライン氏との再会は2013年以来となりました。

(曾根先生の見事な英語力と日本語を交えて的確に説明しておりました。)

(ラボについて説明する曾根教授 ここではアルコール度の測り方やPH値の取り方などを教えている)

視察では、北海道大学ワイン教育研究センター長の曾根輝雄教授がキャロライン氏をご案内。日本語と英語を織り交ぜながら、北海道産ワインの研究、教育、そして今後の展望について丁寧に説明しました。

同センターは、1901年に建てられた旧昆虫及養蚕学教室(国登録有形文化財)を改修した建物を利用しており、北海道のワイン産業の発展を担う拠点として、次の100年に向けた取り組みを進めています。

ワインセラー前


曾根教授は、ワインセミナー室や研究ラボ、そして有料試飲サーバーなどを案内し、最後に旧昆虫標本室が現在のテイスティング・ワインセラーとして活用されているスペースに移動しました。

そこで、北大余市果樹園産のブドウを使ったロゼワインと、キャロライン氏が持参したシャトーヴァランドローのセカンドワイン「ヴィルジニー・ド・ヴァランドロー2020」と、シャトーヴァランドローの2010年ヴィンテージを共に試飲しました。

北海道のGI(地理的表示)制度とフランスのAOP(原産地統制呼称)制度の違いや、ワイン生産現場で直面する課題についても活発な情報交換が行われました。

サンテミリオン(北緯44度)と札幌(北緯43度)は緯度が近いものの、気候やワイン生産環境には大きな違いがあり、互いの知見を深め合う貴重な機会となりました。

この機会を通じて、当社が懸け橋となり、北海道大学とボルドー大学、シャトーヴァランドローとの研究や研修の連携を進め、さらなる交流と発展が期待されることを望みます。


Caroline Mora of Chateau Valandreau Visits Hokkaido University Wine Education and Research Center
Caroline Mora, watchdog and export manager of Chateau Valandreau, a classified Chateau in Bordeaux, France, visited the Hokkaido University Wine Education and Research Center. Upon arrival, she immediately put the occasion at ease by describing her impression of the place as “similar to Harvard University.
Caroline has been involved in winemaking at Chateau Valandreau (PREMIER GRAND CRU CLASSE DE SAINT-EMILION), a world-renowned chateau in Saint-Emilion, Bordeaux, for many years and is responsible for communicating its appeal to markets around the world. He has been involved in winemaking for many years and is responsible for communicating its appeal to markets worldwide.
The purpose of this visit was to observe the wine education scene in Hokkaido. Although Hokkaido and Bordeaux are located at very close latitudes, there are differences in the development of wine culture and environment, which she was keenly interested in.

There was a lively exchange of information on the differences between Hokkaido's GI (Geographical Indications) system and France's AOP (Appellation d'Origine Contrôlée) system, as well as the challenges faced in the wine production field.
Although Saint-Emilion (44°N) and Sapporo (43°N) are located close to each other in latitude, there are significant differences in climate and wine production environment, making this a valuable opportunity to deepen mutual knowledge.
We hope that through this opportunity, our company will serve as a bridge to promote research and training collaboration between Hokkaido University, the University of Bordeaux, and Château Valandreau, and that further exchange and development can be expected.

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