広報 二宮亜華果
16 Oct
16Oct

テ自社樽の熟成を確認いたしました馬追蒸溜所は、石狩平野を一望できる絶景の地に位置しています。この度、当社では馬追蒸溜所で仕込んだウイスキーの熟成具合を定期的に確認する機会を設けました。さまざまなタイプの樽で熟成されるウイスキーは、それぞれ香りや風味に独自の特徴を持ち、毎回異なる発見が楽しみです。


今回、蒸溜技師の花岡昌季氏と共に、蒸溜所内の貯蔵庫を訪れ、貴重な時間を過ごすことができました。蒸溜所のポットスチルは、スコットランドの名門フォーサイス社製で、珍しいハイブリッドスタイルの設備を採用しています。

2回蒸留を行うこのシステムにより、深い味わいと豊かなアロマが生まれます。

特に印象的だったのは、広大な地下シェルター「CAVE」に保管された樽です。元は核戦争に備えるために設計されたこの施設は、現在では約300樽ものウイスキーを貯蔵できるラック式の熟成庫として利用されています。

前所有者である向井隆氏が残したこの施設は、当社にとって非常に貴重な資産となりました。

当社では、オロロソのシェリー樽、ペドロヒメネスのシェリー樽、バーボン樽など、多彩な樽を使用してウイスキーを熟成させています。原料には、北海道中標津産の大麦や、英国産の大麦などを使用し、樽の種類や熟成期間によって、ウイスキーの香りや色、味わいに繊細な変化が生じるのを楽しんでいます。

熟成中のウイスキーが思いもよらない方向に変化することもありますが、それもまた熟成の醍醐味です。今回も樽ごとのサンプルを抜き取り、その変化を確認いたしました。

蒸溜技師の花岡氏は、かつてサントリー白州蒸留所で修業を積んだ経験があり、白州での思い出話に花が咲きました。白州は世界でも希少な森に囲まれたウイスキー蒸溜所として知られ、花岡氏の経験は、当社のウイスキーづくりにも大きな影響を与えています。

今後、どの樽を使って仕上げるか、フィニッシュに使用する樽の選定も重要なプロセスです。樽の選択によってウイスキーの個性が大きく変わるため、この瞬間はとても興奮します。

事務所に持ち帰ったサンプルを試飲する時間は至福のひとときで、今後のウイスキーの成長がますます楽しみです。3年後、5年後、そして10年後、どのような風味に仕上がるか、今から待ちきれません。


以下 現在発売中のNEW POT !

※ニューポットとは、蒸溜後樽へ貯蔵する前のウイスキー原液です。 麦芽由来の風味とやや荒々しさを感じられる個性的な味わいとなっております。 熟成前の味わいを、ぜひお楽しみください。

化粧箱 メタモルフォシス ”ニューポット” メイド・フロム・UKモルト ALC60% 200ml BOX 馬追蒸溜所 北海道より発送 whisky ウイスキー 原酒

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